当院の体外受精の特徴

1.当院では、排卵誘発剤を使うことによって、多くの卵子を採卵する方法を基本としています。
複数の胚の中から、よりよい胚を選んで移植することで、妊娠の可能性が高くなります。
しかし、毎日の注射通院が困難であったり、たくさんの卵を採卵することに不安がある方には、
排卵誘発剤の内服薬だけで、1~数個の卵を採卵するという方法をとることもあります。
また、ご希望の方は、自己注射も可能です。

それぞれの患者さまのご都合、ご希望にあわせて、最適な治療方法をご相談していきます。

2.体外受精の治療内容については、治療を検討されている方を対象に、
胚培養士(卵を扱う専門技術者)が1対1で丁寧にご説明する機会を設けています。
平素な言葉での説明を心がけていますので、
治療の細々としたことまで、よくご理解していただけます。

治療スケジュール

標準的な治療の場合 ~アンタゴニスト法

① 月経開始3日目から、排卵誘発剤(HMGまたはFSH)の注射を毎日打ちます。
② ピルを2~4週間内服して調節した月経の3日目から開始することもあります。
③ 卵胞(卵子の入った袋)が十分に大きく育ったら、採卵します。
④ 麻酔をかけて、卵子を採取します<採卵>。 同日、精液を持参。
⑤ 体外受精を行います。精子が少ない場合には、顕微授精を行います。
⑥ 受精卵が分割して胚あるいは胚盤胞に発育したら、子宮内に移植します<胚移植>
あるいは、移植は行わず、すべての胚を凍結します<全胚凍結>
⑦ 移植の場合は、採卵から16日目に妊娠判定を行います。
移植を行わずに凍結した場合は、月経開始後に移植のための治療を開始します。

■ 通院の負担が少ない方法をご希望の場合、注射なしで、内服薬のみで、
卵を数少なく育てて採卵することもできます。
この場合、採卵時の麻酔はかけません。
■ 毎日の注射通院が難しい方は、自己注射を処方することもできます。

 

その他、詳しい治療内容の説明は、当院胚培養士による説明のご予約をお取りください。
(当院通院中の方限定)

 

治療費用